本図は私の2作目の土地利用図です。前作の出島村土地利用図では表現の濃淡の差が小さいためにメリハリのない地図になってしまった反省から,この地図ではメインとなる高原野菜の分布が際立つように濃い目のハッチを使って表現してみました。また調査では植生も調べていたので,林地の部分は地図記号をアレンジしたようなもので表現してみました。
全体的に見ると濃淡がはっきりしていてメリハリがある地図に見えますが,耕地と宅地や諸施設の濃淡差が小さいので見分けが付きにくくなってしまいました。今の私でしたら,宅地や別荘地を細かい格子模様にして一番黒っぽくします。次に面積が広い農地は斜線系のハッチを使って中庸なグレートーンにします。諸施設は粗い斜線を使って薄いグレートーンにし,林地や草地などはドット表現を使った白っぽく柔らかな感じにすると思います。
余談ですが,本図で表現した等高線は太めの線を使い,これを20パーセントの網点で作ってみました。黒の実線では模様と重なってしまうと思ったのでこんな方法を使ってみました。これを教えてくれたのは印刷の仕事をしていた私の父でした。