本図は山本正三先生・田林 明先生・山下清海先生(院生時代)が調査を行った大分県九重の飯田高原の土地利用図です。これの作成に当たっては,前年に作成した菅平の土地利用図と同じように土地利用図に等高線を入れることにしました。20パーセントの網点を使って等高線を描いたのですが菅平とは違って起伏の差が余り無いところであったため20m間隔の等高線でも本数が少なくなってしまったため土地利用の区画線との見分けがしにくくなってしまいました。土地利用の表現ではキャベツ畑の面積は広かったので軟らかい表現でも目立つだろうと思いドットの乱記法で描いてみました。しかし後で見直すとこれは失敗だと思いました。それは地図全体がこの表現のために締まりがなくなってしまったのです。他の作物と同じように斜線のハッチを使えばだいぶ感じは変わると思います。
また本図では凡例の「その他の作物」を白抜きにしていますが,これは良くないです。何か描き忘れたのではないかというようにも見えてしまいます。今なら細い破線を使った粗いハッチで表現すると思います。