本図は前年に作成した飯田市中心部土地利用図の表現をある程度踏襲して製図を行いました。事前に模様のサンプルも作って作業を進めたのですが,出来上がりを見ると住宅の斜線ハッチのトーンがいくらか濃い目になってしまいました。
そのため全体が少し重暗い感じになってしまいました。これは前作では住宅と公共・宗教施設とのコントラストの差が小さかったためにこれら二つが浮き出てこなかったという失敗から住宅のトーンを濃くしてしまったのです。地図内で広い面積を占めるであろう中間調のトーンは,より慎重に決めなければならないと肝に銘じた次第です。なお,本図の原図に色が塗られていた範囲は東側の鉄道から西側は鬼怒川の土手まででした。しかし水海道の歴史を見ると鬼怒川の水運が大いに関係してくるのではないかと思い,鬼怒川の対岸までGoogle Earthをもとに描いてみました。