伊那の市街地は,二年前に手がけた飯山の市街地と同じように調査地域が細長く変形した形だったので,どのように枠取りを行うか考えました。調査地域に接するように枠を付けると,だいぶ縦長になるのと,凡例やインデックスマップなどを配置するスペースが余りなくなってしまうのです。
そこでB5版の1ページ大に収まりやすいように地図の縦横の比率をB版の比率に合わせて枠を付けてみました。そして本来の調査地域の外になる天竜川左岸の堤防までと西側の河岸段丘の段丘崖まで描くことと,段丘上に点在する大きな施設の名称を入れることで必要のない余白を極力減らしてみました。
あと,本図では凡例の描き方を今までと変えてみました。以前より凡例の数が多いと凡例に取られるスペースも大きくなるので,もう少しコンパクトに出来ないかと考えていました。この凡例の描き方ならスペースはさほど必要ないので地図のコンパクト化にも良いと思います。
全体の表現ではサービス業の中の飲食店や酒場などを目立たせて欲しいという要望があったので,飯山の時に使った太枠で囲む表現で対応してみました。しかし全体のバランスから見ると,太枠の線を若干太めにすれば良かったかなと思いました。