本図でも前作の茂原と同じように二つの失敗をしてしまいました。住宅の表現にドットを使ったことで地図全体がぼんやりとして締まりのない感じに仕上がってしまいました。このようにした理由も全く前作と同じで,斜線のハッチを広範囲に描く自信がなかったのです(考えてみればドットの点を一個一個ロットリングペンで打つよりも,ハッチ定規を使って烏口を用いて斜線を描いた方がはるかに短時間で出来るのに)。これ以降の地図では,いくら範囲が広くても住宅は斜線のハッチにしようと心に決めました。もう一つは,模様に貼り込んだ文字記号に用いたフォントをもう少し線の太いフォントにすれば記号が模様から浮き上がって地図全体の印象も変わったかな,と思います。