本図は福島県との県境に接している平潟漁港周辺の地図です。観光客や釣り客が多いということでサービス業(宿泊)と工業を目立つようにデザインしてみました。また調査時期が2011年5月ということで東日本大震災による津波被害を受けた部分なども目立つようにしました。また,津波という地形に影響される災害なので,地形も等高線とケバで表現してみました。宿泊施設や工業は上手く浮き出たのですが津波被害に遭ったところが思ったほど浮き出なかったのが悔やまれます。全壊や一部損壊を太枠線の形態で表現するのではなく,●や▲といった幾何的な記号を付けた方が分布がわかりやすかったかもしれません。
あと,この地図に津波で浸水した部分を面的に表現できれば良かったかなと思います。なお本図以降の土地利用図では,今までのような巻末に袋詰めする付図のほかに,本文中に折り込む地図としても使いたいという要望が多くなったので,線の太さや間隔を大きくして製図することにしました。