本図はこれまでに描いてきた地図の中で一番上手く作ることが出来たと思います。前作までは表現の中心となる物を目立たせようとする余り，黒っぽい表現が多くなり全体が重い感じになってしまいました。それに対して本図は，宅地系を濃い目に表現し，農地はあっさりとした表現を使ったことで全体が明るく爽やかな感じに仕上がったと思います。今見ても殆ど直すところは有りません。あえて直すとすれば，地図にもう少し味のある表現を入れたいと思うくらいです。例えば水田の表現を地図記号のような象形記号を用いたり，水域の表現を細い実線を使った波状線にしたり，河川敷の部分を荒れ地の地図記号だけでなく小さなドットを疎らに配して現実の状態に近く見えるようにしたいというくらいです。