本図は前ページの中込地区の土地利用図とほぼ同じ凡例にして比較しやすくしました。しかし見ていると,中込よりこちらの方が良く見えます。何が違うのか分からなかったので,ふだんからよく地図のことで話をする秋山先生に見ていただきました。すると,秋山先生曰く,中込の方が道路(特に道幅が広い道路)に使われている線が太いので道路が目立ちすぎてしまうからではないかとの指摘を受けました。広い道路と狭い道路では二種類の太さが違う丸ペンを使っているのですが,両図ともに同じ太さのペンを使いました。
では,なぜ中込の方が道路が目立つのか考えてみると,違いは中込の方が直線的な道路が岩村田より多いくらいの差です。もしかすると直線の方が目に見えやすいからなのでしょうか。そこで,同じように直線的な道路が多くある飯田市中心部の土地利用図と比較してみると,狭い道路は同じ太さのペンで描かれているのですが,太い道路は中込よりも若干細いペンでした。そのために直線的な道路がそんなにうるさく見えなかったのではないでしょうか。道路は地図の中でインパクトになりますが,ほんの少しでも目立ちすぎると地図のバランスにマイナスに作用することを知り,今後はいっそう気をつけて製図しようと思いました。